今の僕らにできること!

興味のあることを日々更新中!読んでもらえると嬉しいです〜!

アパルトヘイト2

現在南アフリカ共和国の人種・民族構成は、ネグロイド76%、アフリカーナ7%、ブリトン5%、カラード8%です。アフリカーナはオランダ農民ボーア人の子孫、ブリトンはイギリス人の子孫、カラードはコーカソイドとそれ以外の人種との混血の子孫です。中でもアフリカーナは「イギリスに2度も征服された苦難の歴史を持つ」という劣等感があり「ネグロイドを支配する」ことでブリトンの優越的意識・地位に対抗しようとしたのです。

これに対して、第一次世界大戦後に結成されたネグロイド解放組織であるアフリカ民族会議(略称ANC)がアパルトヘイト撤廃運動の中心勢力になります。ANCは非暴力主義を基調としながらも、時には武装闘争も行いました。国連や世界の世論も、アパルトヘイトを批判しました。

これを受けて1990年、当時の南アフリカ政府大統領デクラーク氏は非合法化されていたANCの合法化や、逮捕され獄中にあったANC議長ネルソン・マンデラ氏を釈放しています。ついで翌年、ついに一連のアパルトヘイト関連の法律が撤廃されました。この功績が認められ、1993年にデクラーク大統領とマンデラ氏にノーベル平和賞が授与されます。

そして1994年、全人種参加選挙が実施され、ネグロイドのANCのマンデラ氏が大統領に選出されます。1999年の第2回総選挙でもANCが約70%の票を得て、マンデラ氏の後継のムベキ氏が政権を担当しています。