コッロッセオ
コロッセオは民衆に娯楽としてローマ時代にたてられた、剣闘士が動物や人間と戦う円形闘技場のことである。
高さが52M、直径188Mの巨大建造物で、約5万人収容できた。
アリーナには地下があり、エレベーターまで完備した、複雑な構造となっている。
剣闘士になった人々は、主に戦争でとらえられた捕虜や、自由を夢見る奴隷、犯罪者などであり、生活面でも十分な食事や、負傷した場合の医療など充実していた。
生きるか死ぬかの勝負を民衆は好んで見るようになり、民衆を楽しませるために、地中海地方からあらゆる動物をローマに連れてきて剣闘士と戦わせた。
またコロッセオは民衆が皇帝に意思表示が出来る場所もあった。真剣勝負の世界で敗者を助けるかどうかの最終決定は皇帝の意志にゆだねられていた。民衆の具合をみてこの判断をしたといわれていることから、民衆の意志が直接皇帝に伝えられる場所であった。
現在はイタリアの象徴的な場所であり、多くの人が公開処刑された場所であることから、処刑廃止イベントの会場として利用されている。