オーストラリアはなぜ白人が多いの?
白人といえば北半球のヨーロッパの人種です。しかし、オーストラリアは南半球のオセアニア地方、なぜオーストラリアには白人が多いのでしょうか。
18世紀のイギリスは産業革命が盛んでした。多くの植民地もあり、かつて無い繁栄をしていったのです。しかし皆が裕富であった訳ではありませんでした。仕事を求め、ロンドンなどの大都市へ移住した農民たちの大半がスラム街に住んでいました。また,産業革命時代は子供達も一日10時間労働をするなど過酷な生活をしていました。繁栄をしたとともに失業者や犯罪者も増え,町の刑務所はたちまちいっぱいになっていました。そこで,イギリス政府はこのあふれた囚人達の行き先をオーストラリアにしました。なぜオーストラリアにしたかというと、植民地の中でも極端に人口が少なかったからです。また,流刑囚にとってはオーストラリアは本国からはなれているという点で自由の身になれる土地でもありました。しかし,オーストラリアには先住民のアボリジニーが住んでいました。アボリジニーは白人によって迫害され差別されてきました。オーストラリアはほぼ白人の国となっていったのです。アボリジニーが市民権を獲得できたのは1967年のことでした。現在オーストラリアは98%が白人となってしまったのです。