「簿記」ってなんのために存在しているのか。
あなたは、「簿記の目的」を考えたことはありますか?
簿記の目的について今日は書いていきたいと思います。
商店や会社などの企業を営んでいくためには、
毎日の経営活動を記帳しておく必要があります。
それがなぜ必要かと言いますと、経営成績の良し悪しを判断し、
将来の方針を立てる資料となるからですね。
また、出資者や取引先などの利害関係者に対して、
企業の状態を知らせる必要があります。
このためには、経営活動をしっかりと記帳しておくことが大切なのです!
経営活動を一定の記帳方法で記録・計算・整理する為に、
行なわれる方法が「簿記」なんですね。
そこで、簿記の仕組みや記帳方法を十分に理解するためには、
企業の経営活動の内容をじっくりとよーく観察する必要があります。
それでは、商品を売っている小売業を例にして見ていきましょう。
小売業の主な活動と言えば、仕入れ先から商品を買い入れて、
これを顧客をはじめとした得意先に売り渡すことです。
ここで言う買い入れが「仕入れ」
売り渡すことが「売り上げ」ですね。
また、商品を仕入れるときに払う金銭を「支出」
売り上げたときにお客様から頂く金銭を「収入」といいます。
このあたりは、日常生活においてもよく目にするので、
イメージできると思います。
しかし、このような経営活動が、円滑に、繰り返して行なわれるためには、
商品や金銭などが、ある程度手持ちされている必要があります。
いきなり売れすぎて、欠品させてしまうと、
そこから先は次の仕入れがあるまで売り物がないとマズいですよね。
この商品や金銭は、毎日、増加したり減少したりしますが、
不幸にも不足する事態だってあるわけです。
もし、現金が不足したら、銀行から借金をしたり、
商品を掛けで仕入れたりする必要があります。
この、借金や欠けという行為は、
後に返済・支払いの義務が発生します。
これを債務といいます。
この逆として、商売がうまく行き現金が余れば預金したり、
貸し付けたりすることができます。
もちろん貸し付けた相手に債務が発生しますので、
貸したこちらは後に返してもらう権利「債権」を手にします。
このようにみてきますと、小売業では、仕入れ・売り上げ、
収支・支出にともなって、商品・現金、債権・債務などが、
日々増減していることが分かります。
ではでは、そろそろまとめさせていただきます。
簿記とは、経営活動を記録・計算・整理することによって
以下の2つの目的を達成します。
1.一定期間における仕入れ・売り上げなどの経営活動の状況とその結果である経営成績を明らかにします。
2.一定時点における現金・商品、債権・債務などの状態、つまり財政状態を明らかにします。
今回は簿記の目的について書いてみましたが、
少し分かりづらかったかもしれません。
ごめんなさい。
それでは、また!